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SOAS留学日記 ミュージカルHamiltonに感動

2022.05.26 イギリス,ロンドン大学東洋?アフリカ研究学院,派遣留学,英語


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今日二度目のHamiltonを観た。チケットも売り切れてるし、抽選も半年以上やって当たらないしでもう観れないんじゃないかと思っていたら、まさかの抽選でチケットが2回も当たって二週連続で観に行くことに。やっぱり何事もあきらめちゃだめなのか笑。

Hamilton率直に言ってめっちゃいい。いままで観たミュージカルの中で一番好きかも。ストーリーは面白いし、歌はいいし、何よりもダンスがめっっさかっこいい。バックダンサー一人一人がキレッキレの踊りで登場人物の感情だったり、状況を表現している。役者、ダンサー、舞台装置、音響などそれぞれが違う役割を担ってみんなで物語を紡いでいくところがこれぞミュージカルって感じ。ハミルトンはもちろんかっこいいんだけど、他の登場人物も個性豊かで面白い。そしてヒロインたちが悩みながらも自分の道を進んでいくのが本当にかっこいい。あとこれは絶対舞台で見てほしいんだけどジョージ3世がかわいい笑。すごく個人的な話なのだけど政治に移民と筆者の興味にドンピシャのテーマでとにかく最高の時間だった。

実はロンドンに来るまでこの演目を知らなかったのだけれど、2016年にNYのブロードウェイで公開されて以来大人気の劇らしい。ストーリーはアメリカ合衆国建国の父の一人アレクサンダー?ハミルトンの生涯についてだ。ハミルトンは10$紙幣にもなっていて、初代財務長官として米国初の銀行を作り、そのシステムが今もなお使われている。まさに現在の米国の基盤を作った人だ。しかもThe Federalist Paperという、当時イギリスとの独立戦争勝利後に自国市民に向けていかに自分たちで新しい憲法を作る必要があるかを訴えたエッセイ集も執筆している。歌の中にもあるように全部で85あるエッセイの内51本をたった6か月で書いたというから本物の変人だ。

Hamiltonの曲はミュージカルではめずらしくほとんどの曲がラップで構成されている。だからミュージカルの中では一番台詞が多いらしい。ラップってリズムが独特でこれまであまり好きじゃなかったんだけど、Hamiltonの曲はどれもめっちゃかっこいい。ラップが好きになりそうだ。

そして舞台と観客とのやり取りがすごい。ミュージカルってきりがいいところで観客からの拍手が入るのだけれど、Hamiltonは一曲歌い終わる度に観客から拍手と歓声が止まなかった。はっきり言ってこんなに観客からの反応がすごいミュージカルを観たのは初めてだ。
Immigrants, we get the job doneって言うシーンがあるんだけど、後ろの方からフーって叫び声が聞こえてきていいなあと思ってしまった。

アメリカが独立する話だし当時のイギリスやジョージ3世に対する批判も盛り込まれているからイギリスではどういう風に捉えられるんだろうって気になっていたんだけど、どのシーンも大盛り上がりで、そういうイギリス人のユーモア好きなところやっぱり好きだなと思った。(たぶんアメリカから観に来た観客も多いと思うけど)

ハミルトンみたいに何かを作り上げて大きなことがしたいと思う一方、その裏で多くの犠牲があったことを考えると最終的には自分がどういったバランスの中で何を優先したいのかなんだろうなと思った。でも孤児で移民でも自分の信念を突き進んでのし上がったハミルトンやっぱりかっこいいなあ。まさにHe changes the gamesっていう感じ。

これを最前列で観れるだなんてほんと幸せ。明日からまた頑張ろう。

P.S. 一緒に観に行った友達と盛り上がっていたんだけど、絶対ジェファソンとジョージ3世と目が合った!(思い込みかもだけど)

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