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所員 出版紹介2007

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クオーレ

エドモンド?デ?アミーチス著、和田忠彦訳、平凡社、2007年2月

『ピノッキオの冒険』と並ぶイタリア児童文学の古典的名作。少年エンリーコが毎日の学校生活を綴った日記と、先生の「今月のお話」九話から成る。なかでも、ジェノヴァの少年マルコが母親を捜して遠くアンデスの麓の町まで旅する「母をたずねて三千里」のお話はあまりにも有名。書名の“クオーレ”は「心」を意味するイタリア語。



 


レストハウス、あるいは女はみんなこうしたもの

エルフリーデ?イェリネク著、谷川道子訳、論創社、2007年5月

書評:博多かおる(『総合文化研究』第10号)

いささかチープでえげつないポルノ的な素振りで、現代社会のひずみともいうべきものを、痛烈なブラックユーモアを伴い浮かび上がらせた作品。

 

 

 

 

ミカドの外交儀礼:明治天皇の時代

中山和芳著、朝日新聞社、2007年1月

書評:渡邉雅司(『総合文化研究』第11号)

14歳で位についた明治天皇は、1868年、化粧し、お歯黒をつけた和装で初めて外国人と会う。次々と開国日本を訪れる外国の賓客に天皇はどのように接し、欧米人の目にミカドはどのように映ったのだろうか。中国皇帝と天皇の対応の違いは近代日本にどういう影響を与えたか。儀礼用調度から欧米に学びつつ整えなければならなかった手探り皇室外交。内外の資料を駆使し、図版多数で辿る近代史。

 

 

 

地獄の1366日:ポル?ポト政権下での真実

オム?ソンバット著、岡田知子訳、大同生命国際文化基金、2007年2月28日

書評:川口健一(『総合文化研究』第11号)

14歳で位についた明治天皇は、1868年、化粧し、お歯黒をつけた和装で初めて外国人と会う。次々と開国日本を訪れる外国の賓客に天皇はどのように接し、欧米人の目にミカドはどのように映ったのだろうか。中国皇帝と天皇の対応の違いは近代日本にどういう影響を与えたか。儀礼用調度から欧米に学びつつ整えなければならなかった手探り皇室外交。内外の資料を駆使し、図版多数で辿る近代史。

大同生命国際文化基金 ウェブサイトより

 

 

アラブ?イスラム世界における他者像の変遷

八木久美子著、現代図書、2007年2月28日

書評:柳原孝敦(『総合文化研究』第11号)

アラブ世界のイスラム教徒の手によるエッセー、小説、旅行記、ならびに映画を分析し、広く共有される他者のイメージがどのようなものであるかを紹介する。さらにアメリカに代表される他者批判が、実際にはその多くが自己批判的な性格を持つものであること、また他者に対抗する自己像の鍵として浮上する「イスラム」という概念も多様な捉え方がされていることを提示する。

 

 

 

鏡の中を数える

プラープダー?ユン著、宇戸清治訳、タイフーン?ブックス?ジャパン、2007年5月

書評:川島郁夫(『総合文化研究』第11号)

オタク行為によってしか紐帯を確認できないファミリー、乳房と肉まんに同価値を見出す寡婦、ただ公園を観察し続けるだけの孤高の非行為者…。タイのカリスマクリエイターの短編小説12編を収録。

 

 

 

 

歌姫あるいは闘士:ジョセフィン?ベイカー

荒このみ著、講談社、2007年6月1日

書評:西永良成?(『総合文化研究』第11号)

1920年代、パリを熱狂させた「野生の踊り」。ナチ占領下、自由フランスの戦士。米政府を敵に回し、公民権運動を大支援。肌の色、宗教の異なる12人の養子からなる「虹の部族」のママン…。無一文の踊り子が、世界一の金持ちとなって、破産し、ステージで死ぬまでの68年10ヵ月。

 

講談社 ウェブサイトより

 

 

ドストエフスキー:謎とちから

亀山郁夫著、文藝春秋、2007年6月1日

書評:鈴木聡?(『総合文化研究』第11号)

かの文豪が21世紀の私たちに残した、「9?11」以来の猛烈なグローバリゼーションを生き抜く“知恵”とはなにか。通り一遍に「革命」や「神」を問うだけといった、晦渋(かいじゅう)で古ぼけた作品解説や人物論を排し、『罪と罰』『白痴』『悪霊』『カラマーゾフの兄弟』等に込められた「謎」を鮮やかに、大胆に読み解いていきます。

 

文藝春秋 ウェブサイトより

 

 

ラテンアメリカ主義のレトリック

柳原孝敦著、エディマン、2007年9月1日

書評:加藤雄二(『総合文化研究』第12号)

ラテンアメリカは「政治」において敗北し、「芸術」において勝利するか!?詩人、革命家、知識人らが夢想した夢幻のコミューンのイデオロギー。近代ナショナリズムを肥大化させたメディアと踊った「言説」の群れを追う。



 

 

 

ルネ?シャールの言葉

ルネ?シャール著、西永良成翻訳、平凡社、2007年6月1日

ハイデガーとの親交で知られる現代文学の孤高の到達点シャール。生誕100年の今年、その形而上的ポエジーの真髄を詩、戯曲、散文から精選、知られざる全貌に迫る最良のアンソロジー。

 

平凡社 ウェブサイトより

 

 

 

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